冒険者の犬

結婚3年半経過した事務職が書く日記ブログです。

雑誌で読むなら良いかもしれないんだけどね


ぼやき 毒と怒りのあるレビューが読みたい - 花咲いたブタちゃん走り ●マンガ・アニメの感想・考察・レビュー●

 

 この記事に触発されたものです。以下は全て個人の独断と偏見に基づく感想です。誤りを含んでいると思いますが、もう読み直す気も無いのでそこは感知致しません。

 

 

1.何かと言うと、岳の感想です 

岳 コミック 全18巻完結セット (ビッグ コミックス)

岳 コミック 全18巻完結セット (ビッグ コミックス)

 

  マンガ大賞も取りましたし、映画化しましたし、ラスト以外は絶賛するブログも多いし、Amazonレビューでも☆5の割合高し。でも僕は総合評価としては駄作だと思います。

 

2.面白かった時期はある

 総合評価として駄作ですが、間違いなく面白い時期はありました。1~4巻くらいまでです。マンネリ化する前まで、とも言えるでしょう。

 

3.知らない人のための岳の話のパターン

 山に一人で住んでいる、人の皮を被った超人的な身体能力を持つ主人公。組織のしがらみから自由だよ。

そんな主人公が、

油断・知識不足・不運な悪天候等の理由で遭難した人について、

  1. 救助する。助かった人は山の恐ろしさを知り、場合によっては後遺障害を抱えながらも、山をもっと大好きになりました。ついでに主に家族との問題が改善するよ。めでたしめでたし。山って良いよね。また山においでよ
  2. 救助途中または直前に遭難者死亡。やっぱり山は怖いね。家族の問題とかあったけど死んじゃって問題消滅だね。ご遺族も泣いてるよ。やっぱり山って良いよね。また山においでよ。←ちゃんとカウントしてないですがこのパターンが最多かな?
  3. 遺体を発見する。遺族が悲しみつつも発見を感謝してるよ。やっぱり山って良いよね。また山においでよ。

あと一応ヒロインの婦警とか友達とか後輩とかサブキャラが絡んでくるけどヒロイン、友達、後輩という記号的で影が薄いキャラだからどうでもいいです。

 

4.マンネリ化

 だいたい上記のパターンが4巻くらいまでに一通り出てしまうので、それ以後は

「なんか似たような話をこの作品で前に読んだな」

という状況に。はい、マンネリ化です。

 

5.ラストエピソードがくだらない

 絶賛しているファンの方でも、終わり方には文句言ってる人多いと思います。思いっきりネタバレですが、主人公を殺すためだけに無理やりエベレストで救助させて、結局生死不明:あとは読者の皆さんのご想像にお任せします。ただし普通に読んだら死んだとしか思えない、と。

 マンネリマンガの最後は、超人的身体能力の主人公の死に説得力を持たせるためだけの話でした。

「これだけ絶望的な状況ってか人間ならもうどうしようもなく死ぬ状況だから死んだとしても仕方ないよね?ね? でも死んだって明言はしないよ!」

 

6.まとめると

 最初は面白く、続いてマンネリ化し、最後は無理やりしょうもなく終わらせた駄作です。

 

7.何故、自分はそう感じたのか

 マンガ喫茶で一気読みしたせいだと思います。連続でひたすら読んでると、マンネリが気になるんですよ。記憶が新しいんでね。雑誌でたまに読むとか、単行本が出る度に買って読むくらいなら、マンネリがそんなに気にならないんじゃないでしょうか。だから雑誌で読むなら良いかもしれません。

 

8.ただしマンネリも悪い事だけではない

 主人公をはじめとして、このマンガの世界が好きで、ただただ浸っていたい人にとっては、同じような話だらけならむしろ安心して読めると思います。☆5つけてるのはそういうファンなんじゃないかなあ。

 

締め

 個人的には、最近の山マンガなら孤高の人の方がよっぽど面白いと思います。ネタ的な意味でもね笑

 岳は最初の3巻くらいとラスト3巻くらいだけ読めば全部わかってより面白いかもしれませんね。人気出ちゃって長期連載になって駄作化しました。

 

大して毒も怒りもありませんでしたが、id:pigrunさん如何でしょうか。

 

だいたいそんなかんじ。