モヤモヤ整理の自分メモ:叩いてる人のバカにしてる感じが気に入らなかったんだ
最近話題になってるあのフェアの話です。
ぶっ叩いてる記事をうっかりいくつか拝読しました。
なんだか嫌なモヤモヤ気分になりました。
嫌なら読まなきゃいいわけですが、読んでしまったものは仕方ない。
この胸のモヤモヤを整理しないとなんかストレスなので、整理するために文章にします。
僕は何でモヤモヤしてるんだ
そもそも背景を理解してないからモヤモヤするんだ。仕方ない、改めて読んでみようじゃないか。
紀伊国屋の「本当は女子にこんな本を読んでいてほしいのだ」フェアと「文庫女子フェア」とを同列に叩くのはどうなのか? そもそもそんなに叩くもんなのか?
1.名前はキモいが……
紀伊国屋の「本当は女子にこんな本を読んでいてほしいのだ」フェア。
名前はキモい。確かにキモい。オタクとして思うが口語文でこの語尾は無い。痛い。痛いと言う点を叩くのは理解できる。
2.書店従業員の意図は実際にはどうなのか
「東野圭吾や村上春樹しか知らないっていうのは、やっぱりちょっと勿体無い気がするのです」
これは確かに余計なお世話極まりない。僕自身もフェアで推薦されるような本はとりあえずスルーするタイプです。余計なお世話と思いますよ。
だが、「東野圭吾や村上春樹しか知らない」ってどういう人なのか、というところから推測しましょう。
「東野圭吾や村上春樹しか知らない人」って、恐らく「よっぽどの話題作で平積みになってる本だけは買う人」と紀伊国屋書店員は認識していたのでは。そういう「話題作だけは読む人」に対して、「一般的には話題になってないけど他にも面白い本ありますよ」と訴えたかっただけなのでは。
そういう前提で読むと、
文庫担当の平山と申します。「本当は女子にこんな文庫を読んで欲しいのだ」フェアは私も選書をいたしました。他意はなく、男女別なく面白い本をお勧めしたいという趣旨でしたが、多くの方に不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。該当ツイートを削除いたします。大変申し訳ありませんでした
— 紀伊國屋書店 渋谷店 (@KinoShibuya) 2015, 1月 2
というツイート、「男女別なく面白い本をお勧めしたい」という大元の意図には偽りないんじゃないかな、と思います。それをなるべくキャッチ―にしようとした結果?大滑りしたわけで、痛いことには変わりないのですが。
3.滑ったキャンペーンには違いないけどあなた対象者じゃないでしょ
多くの読書好き女子たちがブーイング。「知らんがな」「趣味を押し付けられてもスルーしたくなるだけ」「”のだ”の部分がキモい」と散々に叩かれることになりました。
これって、「そもそも叩いてるような人に向けられたものじゃないのに、斜めから怒って叩く人がいる」というネット炎上様式そのままで笑ってしまいました。
繰り返しになりますが、僕自身も書店での「○○フェア」は原則オールスルーな人間です。余計なお世話だと思います。ただし、紀伊国屋のこのフェアは、「東野圭吾や村上春樹しか知らない人じゃない人=本をよく読む人」を対象にしてないわけですよね。対象外の人が「余計なお世話だよ!自分で読む本は自分で選ぶよ!」と憤ること自体が、なんか筋違いなんじゃないかな、と思います。
「自分、東野圭吾や村上春樹しか知らないけど、書店員の上から目線がムカつく」なら理解できます。
ここまで書いて、自分のモヤモヤが何となく見えてきました。
4.僕のモヤモヤ
自称読書家が、そうでない人をバカにしつつも権利・意識を勝手に代弁してるように読めて、それでモヤモヤしてたんだ、と。
以下、独断と偏見がより強まります。
5.自分もそうだからお前もそうだろうという決めつけで恐縮です
女性差別だの童貞だのなんだの色々ぶっ叩いてる記事ありますよねえ。
そんな記事を書いた人って、はっきり言って「東野圭吾や村上春樹しか知らない人」のことをすごくバカにしてるでしょ実は。バカにしてる癖して正義面して権利や意識を代弁してるように見えるからモヤモヤしたんです。
何故そう思うかと言えば、僕にも本をまったく読まない人のことをバカにしている面があるからです。僕がそうだからお前もそうだと言う決めつけです。うるせえ文句あるかバカ。
6.紀伊国屋のフェアはともかく、「文庫女子フェア」は?
うん、ダサいと思いますよ。ダサいもんは生暖かくスルーしときなよ。
7.締め
調子に乗って叩いてると自分の差別意識とかが丸出しになるからこそ、こういうものは生暖かくスルーするのが分別ある態度だと思いました。スルーできませんでした。大変申し訳ありません。
余談
叩いてる記事、ありもしない問題を構築した上でそれを思いっきりぶっ叩くという自作自演な印象を受けました。根柢に差別意識があるという指摘が正解なのかどうなのか、それはこれからの日本社会で何となく決まっていくのでしょう。
もし、僕の認識がまったく間違っていたのであれば、申し訳ありませんと謝りつつ自分の認識を修正すればいいやと気楽に考えております。
だいたいそんなかんじ。