冒険者の犬

結婚3年半経過した事務職が書く日記ブログです。

育児とかについての自分メモ(アラサー独身男なので机上論です)

思考メモです。汎用性はありません。

 

 

 サイボウズの件の動画がまた色々と言われているようで。育児とは家事とは主婦とは夫婦とは云々という記事も散見されます。

 女側としてはこう思う、男側としてはこう思う。それはおかしい、そっちだっておかしい等々のしょうもない言い争いはまあどうでもいいんですが。

 

 「現代日本の働くお母さん」は本当に大変なんだと、それを男に知ってもらいたいと。そして男はまず妻を愛せと。個人的には、そうですか、以外の感想は特にありません。極端な例を除いて確かにその通りだと思いますし、異論反論のある人もあまりいないんじゃないでしょうか。

 

実体を知るべきなのは男ではなく日本社会

 日本必殺の「空気」ってありますよね。何となく雰囲気で決まる的な「何となく皆そう認識してる」。で、今の日本で、特に若年~中年の男、知識としては働くお母さんがいかに大変かって知ってるはずなんですよ。よっぽどニュース見ないか身の回りに働くお母さんが全くいない人を除いて。啓蒙すべきなのはむしろそれ以外の人たちで、つまり日本全体なんですよ。「夫には知ってほしい」では範囲が狭すぎる。

 何故か。家族の問題なら夫・妻を中心に共通認識があればいいのではないのか。

 働くお母さんの忙しさは夫婦だけではどうにもならない問題を含んでいるからです。

 例えば、行政のシステムであったり、会社のシステムだったりの都合の悪さは夫婦ではどうにもなりません。そこで会社の偉い人がそういう事を認識していれば、ひょっとしたら会社のシステム・ルールを修正したりしてくれるかもしれないでしょう。

 当たり前の話ですが、夫婦だけで生きてるわけじゃない、直接間接に周りに支えてもらって生きているんだから、支える側の理解が大事だよね、ということです。

 

ところで男が知ってるなら働くお母さんは何故大変なのか

 知識としては知っているはずの働くお母さんの苦労。じゃあ何故夫は平気で?負担を押し付けるのか。理由はいくつか思いつきます。

1.自分だけは大丈夫、と思いがちな国民性。

「なるほど働くお母さんは大変なんだな~でもうちの妻には関係ないだろ!」

2.どうすればいいのかわからない:万人共通の具体的な解決方法が存在しない

「子供の送り迎えと皿洗いやってみたけど改善してる気がしない……」

「そんな表面的なことじゃなくて根本的に解決しないと意味ないでしょ!」

 

ここで僕がことある毎に読み直す説を引用

「記者の観るところを以てすれば、日本人の一つの欠点は、余りに根本問題のみに執着する癖だと思う。この根本病患者には二つの弊害が伴う。第一には根本を改革しない以上は、何をやっても駄目だと考え勝ちなことだ。目前になすべきことが山積して居るにかかわらず、その眼は常に一つの根本問題にのみ囚われている。第二には根本問題のみに重点を置くが故に、改革を考えうる場合にはその機構の打倒乃至は変改のみに意を用うることになる。そこに危険があるのである。
 これは右翼と左翼とに通有した心構えである。左翼の華やかなりし頃は、総ての社会悪を資本主義の余弊に持っていったものだ。この左翼の理論と戦術を拒否しながら、現在の右翼は何時の間にかこれが感化を受けている。資本主義は変改されねばならぬであろう。しかしながら忘れてはならぬことは資本主義の下においても、充分に社会をよりよくする方法が存在する事、そして根本的問題を目がけながら、国民は漸進的努力をたえず払わねばならぬことこれだ」
昭和11年4月25日 東洋経済新聞 社説 石橋湛山

 

結局、育児とか家事とか僕らはどうすればいいんだと

 諦めないことです。

 まず目についたことから始める。やってれば、見えてなかったことも見えてくるはず。

 目の前のことを処理しつつ根本的な解決を図ることも考え続ける。

 独りよがりにならないように気を付ける。

 

 何かやってみる・いきなり重たい対話をしようとする→ダメでした→もうダメだー!

 ではなく、最初から上手くできるわけないんだから、ダメなことを一つずつなんとかしつつ、根本的な問題を把握しようと、それを諦めないと、そういう意識が大事なのではないかな、と。

 家事のアウトソーシングとかそういうのは、そのための手段の一例でしかない。

 

総論賛成各論反対と善意の迷惑行為

 総論:家族は大事にしたいですよね。

 賛成:うんうんそうだよね~

 各論:というわけで申し訳ないんですが朝の出社時間についてご相談が……

 反対:ふざけるな!仕事なめてんのか!

と言うのは極端な例ですが、こういう感じの雑音が四方八方から押し寄せてくるんだろうな、と想像できます。善意の迷惑行為もきっと多いのでしょう。

「もっとゆとりを持たなくちゃ!」

って詰め寄られたら、ゆとり無くなりますよね。もし支える側に回った場合、適切な、せめて迷惑ではない手助けをしてやりたいな、とは思っています。

 

ただし日本としては女性に働いていただかないと

 労働人口が確保できなくなるともうハッキリ予想されています。

 「働く女性を助けてあげます」

 ではなく

 「補助致しますから、お願いですから働いていただけませんか」

 という状況です。その為に、就労希望の母を家事育児から解き放つ政策・補助・社会認識が必要になってくるんじゃないかなと。

 

 故に僕は『育児休業3年で抱っこし放題』系の話を本当にクソで、日本を衰退させる考え方だと思っています。

 

締め

 とりとめのない内容と構成となりましたが、自分メモなのでこれでいいのだ。

 こういう事を考えておいて、実際に自分が夫で父になった時に、どう感じるのか。本当に間違っていたと思うか、意外とそうでもなかったなと思うのか。楽しみです。

 

 

と言うわけで嫁候補募集中です。