冒険者の犬

結婚3年半経過した事務職が書く日記ブログです。

愛知県民は敗北に慣れていない

grapo.net

 

 

 だらだらっと思ったことを書いておきます。かっちり推敲した文章じゃないことを予めご了承ください。なお、以下の内容は、大前提として、真面目に追っかけてるJのチームがグランパスで、僕は愛知県民、もっと言うと尾張民なので、グランパス尾張のことです。三河のことは正直よくわからん………。

 で、総論としてはグラぽ先生の仰る

サッカーのコンテンツに適したセグメントを抽出し、そこに「刺さる」打ち手を打っていくことが重要だと思われる。

に賛成なので、真面目な論はもうそれで終わりです。あとは僕の独断と偏見で思う愛知の話です。

 正確な歴史的事実はともかく、住人として思う愛知県って、古代からあんま負けた経験を持たないんですよ。平野で、肥沃な土地で、古代でも一大勢力の狗奴国があったとか言われてるし、熱田神宮とかあるし。何よりも安土桃山時代以降、三英傑を輩出したわけで、『日本を統一したのは実質愛知県』くらいの意識って愛知県民になんとなく共有されてると思うんですよね。徳川時代でも尾張徳川を筆頭に栄えていたし、明治維新でも新政府軍に寝返って勝ち方についてるし、20世紀に入っても、名古屋大空襲で酷い被害を受けたりはしましたが、日本全体酷かったわけで愛知だけが負けたわけではない。戦後はトヨタを中心に栄えて、京浜、阪神とかの華やかなイメージには比較にならないけど、日本(の製造業)を支えてるのは愛知県・愛知県民だくらいの意識がやっぱり愛知県民にあるんではないかと。

 前置きが長くなりましたが、極端に言えば、だいたいの愛知県民は実は愛知スゲーんだぞと思ってて、地元が好きで、敗北に慣れてないし勝ち馬に乗るのが大好きな県民性なんじゃないかと思うんです。その、愛知スゲー認識と、地域密着を掲げるJリーグとは、親和性が高いのではないかと。だからこそ、グランパスが『愛知のチームとして世界のトップを狙う』ストーリーを県民に提示し浸透させられればきっと今よりもっと支持を集められるはずです。だって勝ちたいんだもの愛知県民。クラブをやんわりと支持しておけば、世界のトップ、妥協して日本のトップでもいいですが、そういう体験の一員でいられる。これは魅力的なはずです。そういう目で見れば、J2に降格したことすらも、『成功のための一時的な痛み』と思わせてくれたのはストーリーとして整合性が取れますし、ファンが増えたことも納得できるかなー、とか。

 それはグランパスだけじゃなくて、中日ドラゴンズや、オーシャンズや、バスケ勢だったりハンドボールだったり、そういうの全体で『一つ一つのチームの浮き沈みはともかく、スポーツ全体では愛知は日本の勝ち組』と思わせてくれるストーリーがあればきっと県民は盛り上げれるはず。特にドラゴンズの近年の体たらくで鬱屈している野球ファンの目線を他の競技にも向けられれば大きいでしょうし、もっと言うとドラゴンズに対する不満のガス抜き効果だってあるかもしれない。ガス抜きできたらまた気持ちよく応援できるかもしれない。複数の競技を応援する最大のメリットって、何かが沈んでても他の何かを応援できること、それだと思うんですよね。

 まとめると、大事なのは『地元に対してのストーリーの提示』『勝利』『情報に接する機会』というなんとも当たり前な個人的結論ですが、まあそんな感じです。