映画感想 プーと大人になった僕(あんまネタバレなし)
見てきました。けっこう幅広い年代にそれぞれホロりとする見所のある、家族向け少し不思議映画です。
多分何かの比喩とか色々意味はあると思うんですけど、ディズニー映画だしこれは単純にファンタジーだと思って微笑ましく見るのが正解なんでしょうね。ストーリーは『バッドエンドは許されない』ディズニーだけにかなりのご都合感があります。でも基本ファミリー向けのファンタジーと思えば、これくらいわかりやすく物事を単純に扱う方が良いという判断なんでしょう。
見所
ユアン・マクレガーが眉間に皺寄せて
「僕は壊れてしまった!」
とかそういう風に色々叫ぶというか独白するんですよ。それがもう『疲れたサラリーマン』そのもので社畜オッサン的に思わず感情移入してしまう。うんうんそうだよな、辛いよな、仕事大変だよな、家庭大事なはずなのに仕事に時間を取られちゃうよな。気付けば妻も娘も自分を白眼視してくるし辛い何これ。オッサン泣いちゃうよ。てゆーか僕は泣きました辛くて。
一方、妻や娘の目線もちゃんと確保されていて、基本的にはクリストファー・ロビンつまりユアン・マクレガーの一人称視点なんですけど、彼の目に映った妻子がどうかというところで妻や娘が何を同思っているのかとかが伝わってくる。辛い。これは切ないやつやで………! 小さい娘さんのいる社畜人生に疲れたサラリーマンもそのご家族も見たら「お前は俺か」状態になること請け合い。そうだよなあ結局は時間と労力をなんとか都合つけて家庭にリソース割かないとこうなるよな、という教訓を我々オッサンに与えてくれるのであります。まあディズニーなんだから説教くさいのもデフォなんですけどね。
最大の存在としての熊のプーですけども、実際に映画でどのような扱いなのかは完全ネタバレにつき言及しませんが、ファンタジーと思って気楽に受け入れるべきなのかなと思います。
疲れたオッサンと疲れたオッサンの奥さんと疲れたオッサンの子供さんのご家族で、揃って鑑賞してみて、自分たちの家族がどうかということにちょっと思いを馳せてみたら、幸せは扉の向こうにあるんだと思えるかも。僕はユアン・マクレガー好きなんで大変美味しくいただけました。秀、優、良、可ならば優評価かな。ご馳走様でした。