ロビンのゴールがどう半端ないのか_ちょっと修正・追記
- DFとの位置取り駆け引きに勝っていて上手い
- ファーストタッチ=トラップが上手い
- ロビンのシュートへのイメージとフットワークが抜群に上手かった
- シュートは威力十分&コースも抜群で上手い
- 追記 シュート打った後に倒れてないから上手い
- まとめ
もうね、リアルタイムでDAZN観戦しつつ
「うわ上手い!」
と叫んだゴールでした。
上記ブログでも絶賛してますよね。←URL修正しました。
フットサルのテクニックでいうところの『足裏インロール』でしょうか。右足裏で左側にロールさせてそのまま左足でシュート。これ何気なくやってますけど相当難しいですよ。特に『低いクロスを右アウトサイドで前にトラップ』⇒『右足裏で左にインロール』⇒『左足でシュート』という一連の流れをスムーズにやるのはマグレでは無理でしょう。相当こういう練習もしているはず。
と解説してくれているのですが、それでもイマイチわからない人向けにどう上手いのかネチネチ書きます。
DFとの位置取り駆け引きに勝っていて上手い
フェリペ突破中。ここでロビンは相手DF(竹内彬くんですね!)よりややゴールよりのペナルティエリア真ん中寄りに位置。
フェリペがクロスをあげる直前。ロビンはゴールに向かって走っています。
フェリペがクロスをあげる瞬間にニアへダッシュ。
ボールを受ける直前。完全にDFの前に入っています。
この局面において、身長199cmあるロビンに対して、フェリペはハイクロスを出す選択肢もあったはずです。しかし、ゴール前にロビンしかいない=ロビンvs相手DF&GK=1対3の状況で、恐らくハイボールを出してもチャンスにならない&ロビンの足元の技術を信じて、フェリペは低くて早いクロスを選択したのではないでしょうか。そしてロビンも恐らくフェリペが低いクロスを出すと信じてニアへ走りこんだのではないでしょうか。贔屓目推測ではありますが、ロビンとフェリペの信頼関係・意思疎通を感じます。
ファーストタッチ=トラップが上手い
低くて早いクロスを右足アウトサイドでトラップ。
相手DFの届かないところにコントロール。上手い。
別角度。
相手DFの飛び込めないところにコントロールしているのがよくわかります。
実は相手DF(竹内彬くん)も悪い選択はしていない
位置取り駆け引きに負けニアに飛び込まれ、ロビンに先にボール触られた竹内彬くん。しかしゴールからは遠ざけていますし、ロビンはトラップ後ゴールにやや背を向けていて、シュートコースも切っているはずです。DFとしてセーフティなプレイのはずでした。
雑な模式図ですみません。
ロビンが良いコントロールをしたけど、ロビンはゴールに背中を向けている。
シュートを打つなら左足。そして左足で打つシュートコースは竹内彬くんが塞いでいます。竹内彬くんとしては、ロビンにニアに飛び込まれたのは誤算ではあったでしょうが、位置的にニアに飛び込まれてもシュートブロックできるとの思いもあったはずです。
ロビンのシュートへのイメージとフットワークが抜群に上手かった
前提の状況
この画像再掲。ボールコントロール直後です。ロビンは右足トラップして右足が地面についたところ。位置および体の向き的には左足でシュートするしかありません。ところが、左足でシュートするためには右足で踏み込まないといけませんから、この、右足が地面についた瞬間から数えると、右足(この瞬間。1ステップ目)→左足(2ステップ目)→右足で踏み込み(3ステップ目)→左足シュートということで最低3ステップ必要になります。そもそも体がゴールの外側を向いているので、体の角度を変えてゴール側を向かないと強いシュートは打てません。常識的には相手DFの勝ち状況です。
まさかのボール転がし
そういう、FW的には普通は負けた状況のはずだったのですが、ここでロビンがとんでもないプレイを選択します。
左足ステップからの、右足裏ボールコントロール。
別角度。これだけ見ると、『足裏でボール転がすのは上手いけど、何がどう凄いの?』て感じですよね?
左足シュートを打つためのボールの位置調節と右足踏み込みと体の向き変更を一つの動作で行ったから超上手い
両方とも、上記画像の直後です。ボールを転がしたと思ったら、シュートモーションに入っていますよね。つまり、
- 左足でシュートを打つための位置にボール位置をコントロール
- 左足でシュートを打つために右足で踏み込み
- 強いシュートを打つための体の向き変更
の三つの動作を、右足裏コントロールという一つの動作で同時にやったんです。
一つの動作でやったからシュートコースが空いて超上手い
相手DF竹内彬くんは、決して悪い選択をしたわけではなかったはずでした。ところが、ロビンがまさかの必殺右足裏転がしをした結果……
竹内彬くんはゴールから離れる方向(ロビンの左足方向)に体重がかかり、そちらへ移動しているのに対し、ロビンは身体をゴールに向けて強いシュートを打てる体勢をとり、そして竹内彬君の背中側でゴールへのシュートコースが生まれてしまいました。
それでもロビンがボールコントロールにもたつけば竹内彬くんも改めてシュートコースを切るなりボールにアタックするなりできたはずです。そうさせなかったロビンの右足裏転がし(ボール位置調整&踏み込み&体の向き変更を一発動作で決めた)が本当に上手かったのですね。一発動作だったから竹内彬くんは動きなおす時間を貰えませんでした。
こうすればシュートコースは空くだろうという確信を持ったプレイであり、そしてDFにブロックされないであろうというプレイであり、ロビンのシュートへの道筋のビジョンが的確で、そして上手かったことを感じて僕は絶頂するのであります。
シュートは威力十分&コースも抜群で上手い
スーパー右足裏転がしからの左足シュート!
実はキーパーの顔のすぐ横を通過してます。
でも弾けない。キーパーもまったく予測していなかったのでしょう。予測できなければ準備ができず、反応が遅れます。反応が遅れているのに威力十分のシュートがサイドネットに刺さるコースで飛んできたのですから、ノーチャンスでした。
追記 シュート打った後に倒れてないから上手い
無理な体勢からシュートを打った選手が転がる姿って、サッカー見てたら目にしますよね。ところがロビン、
倒れてないんですよ。つまり無理な体勢から一発で無理じゃない体勢にしたということなんです。これは本当に上手いしボディバランスが良いということです。
まとめ
上手いっていうのは派手なドリブル突破とかだけじゃなくて、こういうプレイもすごく上手い。
ステップを1回か2回省略されるだけでDF的にはノーチャンスになる。(それがすげえ難しいからですが)
竹内彬くん的にはニアに飛び込ませた時点で勝っていたはずなのに負けていた。竹内乙。
俺のロビン。
というわけで、上記のポイントを踏まえた上で再度このゴールを見て、うわっ上手いと思っていただければ幸いです。
だいたいそんなかんじ。