精路再建手術しました 男性不妊治療中 in 名古屋
(追記)
一連の流れやについては別記事にありますので、↓こちらのまとめをご参照ください。
(追記ここまで)
入院準備
入院前に、手術前の感染症等の検査を受けました。肝炎とかAIDSとか、身に覚えはないけど、検査して問題ないって出ると安心するものですね。
その日の最後に入院の案内を渡され、説明を受けました。
- 入院日程は3日4泊。
- 初日は麻酔科の術前診断。
- 二日目の朝から手術。約5時間の予定。ただし睾丸中に精子が認められなければそこで終了。その場合、約1時間半。
- 三日目は安静に過ごす。
- 四日目朝に問題無ければ退院。
事前に記入等しておく書類は
- 手術の同意書
- 費用についての支払誓約書(連帯保証人が必要)
- 麻酔についての同意書
麻酔についての同意書は入院後でも良いと言われてはいたんですが、面倒だったんで記入。
自分で用意して病院に持ち込むものは次のとおり。
- タオル4枚
- バスタオル2枚
- パジャマ3枚
- コップ
- 箸
- 髭剃り
- 下着等
- 上履き
- 念の為に認印
- サポーターパンツ2枚
特筆すべきはサポーターパンツ。術後に睾丸があまり動かないようにするために着用必須とのこと。水泳用の普通のもので良いとか。実はパジャマも持っていなかったので(家ではシャツで寝ちゃうから)、一緒に購入しました。その他、暇つぶし用のタブレットや電話の充電器、忘れちゃいけない財布など。
入院前日の夜に荷造りをしていたら、妻から
「荷造りを自分でやってくれるのって助かるね~」
というコメントが発せられ、岳父の日ごろの行いが垣間見えたのは、まあ、別のお話。
入院初日
初日の10時迄に入院の手続きを済ませるよう言われていたので、普通に出勤するような感覚で家を出ました。総合受付にて手続きして部屋へ。
暇。昼食が出た。暇。病院食ってごく普通ですねえ。米の量でカロリー調節してるのが丸わかりで面白かった。主治医の挨拶とかもありつつ暇。
看護師さんから(だったっけ? うろ覚え)手術の際の注意事項の説明。全身麻酔の際には気管から肺にチューブ入れるため、意識が戻った時にはチューブが入ってて、ビックリしてチューブを噛み締めないように、とのこと。自力呼吸してるのを確認できたらチューブを抜かれるそうです。
午後に麻酔科医の診断を受けました。もうイベントが全部終わったぞ。暇。暇なので売店にハーゲンダッツ買いに行きました。
夕食が出たぞ。妻がお見舞いに来たぞ。シャワー浴びたぞ。暇。消灯してもイマイチ寝付けない。
結局、消灯後2時間くらいモゴモゴしていました。眠りは浅かった。緊張していたのでしょうか。
入院二日目:手術当日
当日朝からは絶飲食のため、起きてもトイレ行ってヒゲ剃るくらいしかやる事が無い。
手術前に妻が来ました。
病院で用意される手術着に着替えて待機。病室でちょっと眠くなる薬を注射されて、車椅子に乗せられ手術室へ移動。人生初車椅子だなあ、などとくだらないことを考えていました。
手術室で手術台に乗る際、周りから
「転ばないように気をつけてくださいね!」
などと言われつつ、手術台に寝る。ちょっと寒い。色々つけられたり、点滴開始されたり。
ところで麻酔って点滴に混ぜるんですね。酸素マスクみたいなのから麻酔吸うわけじゃないんですね。麻酔を点滴に混ぜる宣言がされてから、体感的に10秒くらいかな? 左手首に点滴刺さってたのですが、左手の感覚がなんとなく鈍くなってきたかな、と思ったのを最後に意識が切れました。
その後、最初の記憶は
「え~血圧高くない? 高血圧じゃないのに何でこんな高いんだろう。もう1回計ろうか」
(うっわやめてよ)
「体温は35℃」
(そりゃさむいな)
というあたりで、ぼんやり覚醒。
事前説明のとおり気管にチューブ入ってて喉はカラカラに乾燥してて苦しい痛い。意識の確認をされて、自力呼吸をして、チューブを抜かれました。あれは苦しかった。
「終わりましたよ~」
って執刀医に言われて、あー終わったんだ、とりあえず麻酔で死ななかったんだと涙が出ました。その後、ストレッチャーに乗せられたあたりから、意識が落ちたのかぼんやりしてたのか、あまり記憶がありません。病室のベッドでまあまあ覚醒したときには、点滴、心電図、カテーテルとついてるのでちょこっと身動きするしかできない。その時点での最大の関心事は、今何時? でした。術前の説明として、まだ1時間半しか経ってなければ精子認められず、5時間経ってればOKなはずです。今何時なんだろう。成功したんだろうか。などと悶々としていました。
後から逆算すると1時間半ほど悶々としていたら、病室の外から、僕の手術はまだ終わらないのか、と母が看護師さんに聞いている声が聞こえてきまして。
あれっ、来てたんだ。なーんだいたのね、と。
妻も母も待合スペースにずっといたそうなんですが、妻も母も主治医と顔を合わせてなかったせいか、華麗にスルーされていたらしく(^^; 予定時間を2時間ほど超過しても何もアナウンスが無いので、二人して不安に待っていたそうです。
その後、主治医が病室に来まして、成功したと説明されて心から安堵。良かった、精子あったんだ。これで今後も希望を持っていいのかな、などと。
痛ければ痛み止め飲んでくださいと言われましたが、痛い事は痛かったんですが、痛み止めを飲むほどでもありませんでした。
で、その後がとにかく暇。動けない。水は飲んでも良いと言われたが身体起こせない。暑い。寝苦しい。暇。点滴のせいか意外と喉は乾かないしお腹も空かなかったですけど、とにかく暇でした。それとカテーテル経由で尿出てる感触がすごく気持ち悪かったですね。何かが尿道内を動いている感覚があって、ヒィーとなる。
ずっと、うつらうつらとしつつ、恐らく22時くらいに寝ました。
入院三日目
早朝から目が覚めまして、定期的に様子を見に来る看護師さんに声をかけようか、でも暇つぶしに声かけるのも悪いか、などと考えているうちに朝6時過ぎ。
カテーテル抜いていただけました。本当にありがとう。あれほどの解放感と漏れやしないかとの恐怖感を同時に感じたことは稀な体験でした。抜く時にすごく痛いという噂を聞いてましたけど、そんなことなかったですよ。多分、昔より道具が進歩してるんでしょうね。
抜いてくれた看護師さんから、朝一の主治医の診察で、動いて良いと言われたら、歩けるなら点滴持って歩いて良いですよ、と言われまして。え? 6時過ぎのこの時点から、恐らく8時半くらいの診察までの間に尿意を催したら、素直にナースコールしろってことなのか? と思いつつ、我慢しようと心に誓いました。
この日の朝から食事も取って良いことになっていたので、ご飯を食べてぼんやり。
予定どおりに8時半頃に主治医がやってきて、診察。動いていいし夜はシャワー浴びて良いよ、と。ありがたや。汗べったべたで気持ち悪かったんですよね。
このタイミングで手術着から私物のパジャマに着替えて、動けるようになった僕は、当然トイレに行きました。無事に排尿できるかすごい不安あったんですが、ちゃんとできました。人体素晴らしい。
その後、ナースステーション近くの要監視者用の病室から、別の病室へお引越し。この辺りのタイミングから、睾丸周りを可能な限り揺らさないようにペンギンのように歩きつつ、時々痛い痛いと呟きつつも、基本的には元気でした。
あとは本読んでVitaやってご飯食べて寝てシャワー浴びて、暇なもんでした。
入院四日目:退院
目が覚めてご飯食べて、朝一に、最後の診断で問題無ければ好きなタイミングで退院して良いですよ、と説明あり。だったら、問題無ければ9時過ぎには退院しますと回答。
診察でも問題なく、注意事項を色々聞いて退院手続き。費用合計は健康保険適用で15万円弱でした。ありがとう、国民皆保険。日本の健康保険制度って、使う側になると本当にありがたい。
頼んでなかったんですけど母が迎えに来てくれて、帰宅。
その後
大概長くなってきたんで別記事で書きます!
入院関連まとめ
- 全身麻酔は気持ちよく眠くなるとかではなく、気絶に近いです。
- カテーテルは気持ち悪いけど、抜く時にそこまで痛くは無いです。
- とにかく動けないのが一番辛いです。
- 日本の健康保険制度は素晴らしいです。
- 精路再建手術および入院費用合計は保険適用で15万円弱でした。
最後に
もう手術も終わったので、お世話になった病院をご紹介。男性不妊にお悩みの名古屋近郊の方はどうぞ。
泌尿器科の不妊外来での受付となります。事前の電話予約が必須です。
日比先生ありがとうございました。今後もよろしくお願い申し上げます。