サプライズ誕生祝で驚かすことを目的にしてはいけない
ある日、部屋を掃除していたらバレンタインの時に手作りクッキー作ろうか血迷ってキットを買ったものの、まだ知り合って月日が経ってない殿方に手作りを渡すのは重いとラグ(id:Lag_TY)に言われ封印したキットが出てきた。
ああ、言った言った。そして、連想して思い出した事があるので、昔話を。
※上記ブログとは一切関係ない内容です。
多分、2002年とか2003年とか、そのくらいの時期。ネットのお悩み相談だったと思います。こんな話でした。
相談者は大学生のA君。当時まだ珍しかったサプライズを、付き合い始めたばかりの彼女の誕生日にやろうと考えます。その内容は、彼女の誕生日がたまたま三連休の頭なので、誕生日当日にいきなり某観光地へ初めてのお泊り旅行に連れ出す、というもの。
それを見た僕と友人の会話意訳。
「これどう思う?」
「彼女が誕生日の次の日とかに予定入れてたらどうすんのかな?」
「そこは前もって別の口実で抑えておくんじゃない?」
「だったら堂々と旅行に誘えばいいんじゃねえの」
「まあいきなり泊りの旅行とかなあ、女の子は男より準備も荷物も多そうだしなあ」
「いや男でもいきなり県外お泊り旅行に連れ出されたら困るぜ。デートで朝帰りとかとはワケが違うだろ」
「彼女一人暮らしなのかな? 実家住みだったら家族への説明とかめんどくさいよな」
「俺だったら彼女にこんなんされたらサプライズで嬉しいとは思わないだろうなあ」
「しかも初めての泊まり旅行なんだろ。超リスキーじゃねえ?」
「それで別れたらウケるな」
「こいつあれだよな、彼女を祝おうって気持ちより、自分のイベントやりたい欲求が強そう」
「あー、確かにそうかも」
特に初めての旅行なんだからリスク回避しろと、似たような事を回答されたA君、サプライズの内容変更を検討し始めます。その内容は、彼女の誕生日当日に別の予定があるから祝えないと言っておいた上で、彼女が出かけた隙に合鍵で家に入ってパーティの用意をしておいて、帰ってきたらサプラーイズ! というもの。
「こいつやっぱり驚かせたいだけじゃねえの?」
「事前に祝えないって落とすのがクソだよな」
「その時点で彼女が怒ったり泣いたりする可能性を考慮してねえのかな」
「彼女が出かけるとか帰ってくるとか、つまり家の近くで観察するんだよな。バカじゃねえの」
「これで彼女が喜ぶと思ってるなら頭湧き過ぎだよな」
「彼女の誕生日まで無事に付き合い続けてるか怪しいよな」
「いや、ひょっとしてこういう奴にお似合いの思考回路な彼女なのかもしれんぞ」
その後、友人と話したまとめ。
- 誕生日とかのサプライズは相手を祝福し相手に喜んでもらうための手段であって目的じゃないよね。
- サプライズを直訳すると驚き・不意打ちだけど、相手が好意的に驚くってのはつまり相手にとって予想以上に良い事が起きた場合だよね。
- 人によっては予想外の事をされただけで怒るよね。
- そもそも驚かすために事前に嘘をつくのはダメだよね。
うん、今でもそう思う。